HSPさんは、何気ない日常生活でも周囲の環境変化や他人の言動など、いろいろな変化に敏感に反応し、常に思考を繰り返しながら生活をしています。
そのため、頼まれたこと以外にも相手の負担の軽減を考えたり、ギスギスした環境を修正しようと「先回りの行動」を行う人が多くいます。
見た目は普通に見えても、
心と思考が疲れている人が多くいますよ。
私も、HSS型HSEであり、常に周囲の人の発言や行動が気になってしまい、仕事から帰るころには、「釈放された~」と感じていました。
そんなある日に、ふっと頭の中を過ったのが著名人の名言でした。

心を支えてくれる名言集
世の中には、有名な企業の創業者が語った名言や、芸人が何気なく言った一言まで、多くの言葉で溢れていますが、人によって刺さる名言は違います。
こちらでは、私自身が人生でツラいと感じた時や、悩んだ時に心に響いた名言や、何かを判断する時に心を支えてくれた言葉を中心に集めてみました。
HSPさんには特に重要な名言を中心に集めてみたよ。
他人と比べる必要はない。昨日の自分より少し良ければ、それでいい。
アブラハム・リンカーン(アメリカ合衆国第16代大統領)
この言葉は、他人との競争ではなく、自分の成長に目を向ける大切さを教えてくれます。
少しの進歩でも自分を認めることで、心に余裕が生まれます。
転職を検討していた時に、年収に目が行ってしまい気が付けば自分に合わない企業を選んでしまった経験はありませんか?
確かにお金は重要ですし比較がしやすいですが、本来は自分のやりたい事や楽しいと感じる事、『人生満足度』で選んだ方が、結果的には報われます。
お金や周囲からの見た目で選ばずに、自分の満足度で選ぶ事の重要さを教えてくれた名言です。
あなたは、あなたであればいい。
エーリッヒ・フロム(社会心理学者・精神分析家・哲学者)

この言葉は、そのままの自分を肯定する勇気を与えてくれます。
他人の評価に左右されず、自分の価値を認めることが大切だと気づかせてくれます。
人にはそれぞれスピードがあります。
少しでも評価される為に休憩を返上して仕事をしたり、やりきれない程の仕事を無理して受けてしまう事で、どこかであなたの心や体が悲鳴を上げてしまいます。
無理してタスクをこなすのではなく、自分に心地いいスピード感で進めてみてください。
ウサギと亀のように気が付けばゴールで来ているはずですよ。
(仕事は慣れれば自然にスピードが上がってきますよ)
自分を大切にできない人が、本当に他人を大切にすることはできない。
エレノア・ルーズベルト(元アメリカ大統領夫人・人権活動家)
この言葉は、まず自分を守ることが他者への優しさに繋がるという真理を伝えています。
心の余裕があってこそ、周囲に健全な愛情を注げます。
この言葉に似た内容になりますが、人間の心をシャンパンタワーに見立てた人もいます。
一番上にあるグラスが自分の心であり、自分の心を満たしてから周りの人の心を満たして行く事が正しい順番です。
HSPさんには自己犠牲型になりやすい人が多いので、自分を犠牲にして相手を助けるのではなく、余裕がある時に助けるようにしましょう。
Noと言うことを学ぶのは、自分を愛する第一歩だ。
オプラ・ウィンフリー(テレビ司会者・女優・慈善活動家)

この言葉は、断ることはわがままではなく、
自分を守り大切にするための行動であると気づかせてくれます。
健康的な境界線を持つことが、本当の優しさにつながります。
過去の職場で上司が言っていた一言が、「断る勇気」です。
当時の勤め先の社長の無理な要望に対して断ってくれた上司が言った何気ない一言ですが、このおかげで私たちも救われましたし、上司も部下からの信頼を得ていました。
皆からの信頼を集める事ができるだけでなく、上司本人も楽しそうだったのが印象的でした。
優しさはあなたの弱さではなく、最大の強さだ。
ダライ・ラマ14世(チベット仏教最高指導者)
しかし、この言葉は優しさは弱点ではなく、むしろ大きな力だと教えてくれます。
他人を思いやる心こそ、人間関係を深め、世界を変える力につながります。
このブログでもご紹介していますが、HSPさんの優しさは「能力」です。
相手の気持ちを読み取り考えられるからこそ、優しくなれているので、この気持ちを読み取る事こそがあなたの能力であり、それによって優しくする事で、仲間が集まり、大きな事を成し遂げる事ができるのです。
これによって私は過去にリアルな繫がりのみで93人でBBQをした経験があります。(あの時の肉は焦げてても美味しく感じたなぁ~🍖)
人に尽くすとき、あなたの心まで差し出してはいけない。
この言葉は「境界線を持つこと」の大切さを教えてくれます。
自分の心を守ることは、他人を大切にすることと両立できるのです。
この言葉ともっと早くから出会っていれば、私の人生が大きく変わっていたかもしれません。
HSPさんにとって周囲の環境や思考に感情が引っ張られることが良くあります。
- 他人が進めてくれたものを、自分にも合っていると思い込んでしまう事
- 相手が同意を求めてきた時は、ついつい乗ってしまい、失敗した事
- 相手を助けるために、自分では「間違っているかも…」と思っている事を、正しい事だと言い聞かせて行動してしまった事
なんか書き出したら悲しくなる程多くの経験がよみがえってきました…
つらい経験だけど、これを感じるのもHSPの特徴だよ
自分を犠牲にしてまで他人に尽くすのは、愛ではなく自己否定だ。
エーリッヒ・フロム(社会心理学者・哲学者)
自分を犠牲にしてしまうことがあります。
この言葉は、自己犠牲は愛ではなく、
自分を否定する行為だと教えてくれます。
本当の愛は、自分を大切にしながら相手を思いやることにあります。
私は、過去に職場で「みんなのために」と率先して残業を引き受けたり、同僚の相談に夜遅くまで付き合ったりしていました。
最初は「頼りにされて嬉しい」と思っていましたが、気が付けば自分の時間がなくなり、「何がしたいのだろう…」と変な考えをする時がありました。
あの経験こそまさに自己犠牲だったといまでも感じます。
他人の期待に応えるために生きるな。自分のために生きよ。
スティーブ・ジョブズ(起業家・Apple共同創業者)

自分を見失ってしまうことがあります。
この言葉は「他人軸」ではなく「自分軸」で生きる大切さを示しています。
自分の心に正直に生きることで、本当の自由と喜びが得られます。
こんな経験はありませんか?
私も会社で上司からの評価を得ようと無理に考えを合わせていた時期がありましたが、心の奥では「これでいいのかなぁ~」と悩んでおり、どこかモヤモヤする日々を過ごしていました。
ある時、自分の意志に従って行動した時に、別の上司から評価を受け、なんだかスッキリした事があり、それ以来、まずは自分の意志を伝えるようになりました。
間違っていたとしても学びになりますし、心がスッキリしますよ。
人に奪われることでしか成り立たない関係は、真の友情でも愛でもない。
レフ・トルストイ(小説家)

一方的に奪われる関係に苦しむ人がいます。
この言葉「奪うことでしか続かない関係」は
本物の友情や愛ではないと教えてくれます。
大切なのは互いを尊重し合える関係です。
HSPさんは、他者貢献のマインドが強い人が多くいます。
しかし、相手ばかりが優遇されてては関係性が成り立ちません。
私の場合、一方的に相談ばかりしてくる人が居て、毎回1時間ぐらい話を聞いてたのですが、ある日の会話で、「この人の暇つぶしだ」と気が付く事ができ、その後は「○○分までなら話せるよ」と、こちらから時間を区切るようにして距離を置くようにしました。
おかげで、今までよりも心と時間に余裕を持つことができましたし、今回の事を相談した相手との関係性が深まり、結果的に友人と呼べる人が増えました。
まとめ
今回は、私が何気なく生活している中で起こった出来事に対して、いつも心を支えてくれている名言や、体験から学び心に刺さった名言をまとめてみました。
この名言の共通点は、「他人に尽くす前に、まず自分を大切にすること」、そして「比較や期待に縛られず、自分のペースで歩んでいい」ということです。
もともとHSPさんは他者貢献意識が強い人が多くいますので、「辛い」と感じた時くらいは遠慮なく自分中心に行動してください。それくらいが、世間で言う「普通」なのだと思いますよ。
気持ちが重くなったときは、ここで紹介した言葉を思い出し、心を少しでも軽くしていただけたら嬉しいです。
あなたが「自分らしく」安心して歩んでいけることを、心から願っています。