深い思考力を持つ繊細さんが、「今の仕事を続けていて将来に不安を感じる」「この先20年もこの仕事を続けていくのは辛い」と考えた事はあると思います。
特に今までの日本では、(転職=逃げ)といったマインドがあり、多くの人が悲観的に捉えていたかと思いますが、そんな時代は終わりました。
ここでは、転職者目線で見た、現在の転職事情や実際に転職を行った方の意見を元に情報をまとめてみました。
現在の日本企業の状態
現代の日本の企業では、他の先進国とは違い古いイメージから刷新する事が行われず、未だに昭和のままので思考停止している企業も多くあります。
本来は経済の発展に合わせて、新しい知識やツールを取り入れる事で事業の効率化を図ったり、生産性を向上させる事が望ましいのですが、何故か日本んの文化として変化を望まない「出る杭は打つ」といった思考が蔓延っています。
繊細さんこそ転職すべき理由
最も心配な事といえば、自分に合う転職先があるのかといった悩みになると思います。では、現在の日本の企業はどのような状況なのかを確認してみましょう。
国税庁の「法人番号公表サイト」に掲載されている企業総数は、2024年9月末時点で5,531,938社となっています。
参考資料:べステック株式会社
また、近年の有効求人倍率を参考にしてみると、求人数が上がっている事が解ります。
ちなみに、2024年12月の有効求人倍率は1.28倍となっており、現状ではまだまだ求人数が向上していると思います。だからこそ、このタイミングで情報収集などから始めてみる事も良いかと思います。
繊細な能力が活かせる場所はある
上記の内容でもお伝えしたように、現在の企業数は約5,531,938社となっており、この中にのどこかには、あなたの気質を活かす事が出来る企業もあるはずです。
ただし、その企業を見つける為には、あなた自身が何が好きで、何が得意なのかを知る事が重要です。
深い思考こそ利益を生む
繊細さんは深い思考力がある為、それを伸ばす事こそ利益を生む事が出来ると思います。深い思考力とは、1つの事に対して深く考えるだけでなく、多角的な視点を持つという意味もあります。
これにより、一般的には思いつかなかった問題を未然に防ぐ事や、新たなアイデアを思いつく事が出来ると思います。
EQ値が高い傾向がある
EQ値とは、IQ(知能指数)が論理的思考力や記憶力を示すのに対して、EQ(感情知能)感情や対人関係に関連するスキルに焦点を当ています。
このEQ値は、近年先進国の大手企業では注目を集めている数値であり、企業が利益を上げる為に必要なチーム内の協力関係の向上に貢献する能力となります。
この事から、今離職率を懸念している企業にとって必要な能力の所持者であり、継続を考える企業としては、必要な人材です。
更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
業界によって給与は決まる
学校では教えてくれない事ですが、就業している業界や取り扱い商材などによって利益率に差が出る為、支払う報酬に限度が出てきます。
例えば、商品を仕入れて販売する企業では、仕入れが必要な為、売り上げから仕入れ額を引く必要がありますが、知識やデータを売る企業では設備費などが必要経費となり、仕入れはありません。
つまり、利益率が高くなり、余裕が生まれるのです。
(※需要量によって収益に格差は出ます。)
この事から、業界によっては支払いたくても払えない業界もあるのです。
繊細さんは我慢し過ぎてしまう
繊細さんは、共感力が高い事や他者をサポートする事で、やりがいを感じる特性がある為、頼まれたことに対して断る事がしにくく、内向的な繊細さんの場合は、変化を好まない事から、現状で我慢してしまう傾向があります。
しかし、精神的な苦痛を我慢してしまう事で、心にダメージを負う事になると、回復にはダメージを受けていた時間の倍かかると言われています。
そうなってしまわない為にも一度立ち止まって考えてみませんか?
転職を成功させるポイント
自分を最も活かす転職先を見つけるには、自分自信の事を知る事が最優先となります。その為には以下の事をしっかりと行う事がPOINTになります。
自己分析をしっかり行う
まずはあなた自身の事から知る事で、あなたの活かすべき隠れた特性を知る事から始めましょう。
敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず
~孫子の兵法書より~
事実、現在の世の中で、進んで自己分析を行っている人は少なく、胸を張って理解できている人は少ないと思います。
もしあなたが、あなた自身の能力を活かしたいと思う場合は、一度自己分析をしっかりと行ってみる事から始めてみませんか?
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ストレングスファインダーは、アメリカのギャラップ社が行っている個性や才能を見つける診断ツールです。こちらでは、34の資質に分類し、あなたのトップ5の強みを明確化する事が出来ます。
世界最大のデータを使用し、あなた自身の強みを明確化できる為、今まで気が付いていないあなたを客観的に見る事が出来ます。
こちらでは、おすすめの自己分析ツールの比較をご紹介しています。
過去の経験の棚卸
今までに経験してきた業務内容を思い出して、楽しく取り組めた業務や、専門性が見に付いた業務を書き出して見ましょう。
重要な事は、楽しく取り組めた内容や資格などに注目して行う事で、あなた自身の伸ばせるスキルや企業に対してのPRにも使えるようになります。
将来なりたい姿を考える
転職する上で、最も重要な事はあなた自身が将来どうありたいかを決める事です。それによって、これから進む道や学ぶべき内容が変わってきますし、他の誘惑に惑わされることが無くなります。
なりたい姿を想像する際のポイントとしては、出来るだけ具体的に想像する事で、あなた自身のビジョンが明確になります。
自分の求める条件を書き出す
あなたが就業する上で、譲れない条件を明確にしましょう。
- 土日休みがいい
- 前職より給料を上げたい
- リモートワークが出来る業務がいい
- 将来的に必要な経験を積める職種がいい
このような条件を思いつくまま書き出して、その内容に順位を付けましょう。
ルールを決めて守る
今までの経験の中で、苦手な事や避けたい企業の特徴などや、ブラック企業と感じるような内容を書き出して、その条件に当てはまる内容を必ず避けるなど自分にとって避けたい企業の特徴を見つけ出し、妥協しないルールを作りましょう。
特に、あなたが上位3つまで上げた内容に関しては、必ず妥協しないようにしましょう。そこを妥協する事で、就業後に不満を感じた場合に退職を検討するトリガーとなってしまう可能性があります。
実際に使用したおすすめツール
ある程度条件が固まってきたところで、次は実際に求人情報を確認していきましょう。ここからは、実際の登録や履歴書の作成など、手間のかかる事もありますが、1度作成しておくことで今後の活動が楽になります。
転職情報サイト
大手の転職情報サイトなどから地域密着の情報など、ネットの中には多くの情報があります。その中であなた自身が魅力を感じた情報を閲覧し、詳しく知りたいと思うサイトにアクセスしてみましょう。
天職エージェント
検索する時間が無い方や、現状よりも年収や条件を良くしたいという方は、転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントとは、あなたの経歴や、やりたい職務内容を加味して、エージェントが保有している求人から、あなたに合った企業を紹介してくれます。
サービス内容の中には、履歴書添削や企業に対しての条件交渉なども含まれますが、ほとんどの場合求職者は無料で利用できます。
最も重要な事は、内定者の年収が上がる程、エージェントの収益が増える構造になっているので、給与交渉や内定交渉を進んでおこなってくれる事です。
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ハローワーク
行政が運営する職業紹介になります。
こちらでは求人検索だけでなく、求職中の給付金の申請や、職業訓練などの対応も行っており、基本的には再就職までの一貫した対応が可能となります。
企業情報の収集ツール
上記3点を使用する上で天職検討中の企業情報は、多くの場合検索ツールを使用して情報収集する事がマストとなっています。
特に近年はSNSなどでも企業側が紹介していたり、企業の口コミが閲覧できるサイトもありますので、企業選定の際に参考にする事ができます。
天職の落とし穴
ここまで、ネット求人やエージェントをご紹介してきましたが、ここには国や企業であるが故の落とし穴が多くあります。
転職情報サイトの落とし穴
利点としては情報の多さと求職者が自由に探せるといった利点がありますが、逆に情報量が多すぎて探しきれないといった難点もあります。
また、運営企業からの紹介メールなどもありますが、登録した希望条件に一致した企業だけでなく、あまり当てはまらない企業情報も送ってくる事が多くある為、その情報精査に時間がかかってしまう事が難点となります。
私が実際に使用した4社だけでも1日に合計100件以上の通知メールが来ていました。情報として逃したくないといった気持ちも解りますが、ある程度設定で規制を掛けないと、メールの精査に時間を奪われる事になります。
転職エージェントの落とし穴
転職エージェントの活用は有効な方法ですが、企業であるがゆえに問題も生じてきます。それが利益構造になります。
多くのエージェント企業では、求人企業から紹介料を貰うシステムになっています。私が過去に使った企業では転職者の年収の30%~35%が成功報酬として支払われている事が多くありました。
上記は過去に利用したエージェントが企業に対して請求している実際の手数料となります。その為、エージェントの中には営業成績やノルマなどを上げる為に、全く条件の違う企業に応募させようとしてくる担当者もかなり多くいます。
対処法
対処法としては、無理矢理応募させて来るエージェントからは距離を取り関わらない事です。
個人的な体験からですが、以下の内容を進めてくるエージェントには十分注意が必用です。
- まずは30件応募しましょう。
- 1ヵ月に○○件以上応募する事が成功の秘訣です。
- とりあえずまずは応募してみましょう。
- 最初なので今週中に〇件は応募してください。
- 大きな区分でしか分けれないので、該当する企業情報を全て送ります。
など、あなたを中心として考えるのではなく、個人や企業の業績を上げる為の誘導には乗らない事をおすすめします。
ハローワークの落とし穴
「行政機関がやっているから問題ない」といった思考は捨ててください。
ハローワークの場合、求職者はもちろんですが、募集企業も無料で求人を出す事が出来る為、人件費に抵抗がある企業でも求人を掛ける事が出来ます。
その為、「求人に費用が掛けれない企業=賃金上昇が見込めない企業」などが多く求人を出している傾向が強くあります。また、行政が行う企業チェックもかなり大雑把な為、余程の悪行が表ざたにならない限りは求人を行えます。
どうしても活用する場合は、自分でも情報収集をかなりしっかりと行うようにしましょう。
企業が作る罠
一般的な企業でも、担当者の思い違いや伝え忘れなどがあり、更に人事担当と配属される部署間での意見の食い違いなどがある場合もあります。
しかし、多くのブラック企業では、提示内容と実際の内容が異なる場合が多く、条件を曖昧に回答する事や、就業が始まった後に勝手に変更を行うなど、本来であれば契約不履行となるような事が平気で行われます。
企業情報ツールの落とし穴
ネット上で見かける企業口コミサイトなどで、検討中の企業情報を収集する事が出来ますが、全てを信じる事はしないでください。
口コミサイトの構造として、検索者の過去の就業先の情報を投稿する事で、記事全体が見えるようになっている場合がほとんどですが、この場合書き込みを行う側は退職者になります。
基本的に退職者は、不満があって退職しているので、あまりいい事は書きませんし、個人的な意見が投稿されている為、信用するには注意が必用です。
また、企業側の実態としてお伝えする事として、私自身が就業していた企業では、人事担当者がサイト管理者に都合の悪い口コミの削除依頼を行っていましたし、担当者本人が情報を投稿していた事実もあります。
その為、全てを信じるのではなく、参考程度として閲覧するようにしましょう。
転職を考えた方がいいタイミング
実際に就業している企業で、あなた自身が納得できている場合は問題ないのですが、今後65歳~70歳まで現職で本当に就業し続ける事が想像できない場合は一度立ち止まって考えるのもいいかもしれません。
経営者層と社員に思考の乖離を感じる
基本的に経営者とは企業の方向性や利益を専門に考える人となります。
その場合、企業に実際の収益をもたらしているのは社員になります。
その社員がパフォーマンスを発揮できることが利益に繋がりますが、第一線の言葉が届いていない場合は不満が出てしまいパフォーマンスが下がっている可能性が高くなります。
将来に不安を感じる
あなたの今行っている業務は将来的に大丈夫ですか?
英オックスフォード大学のカール・フレイ博士とマイケル・オズボーン准教授が発表した論文では、49%以上の仕事がAIに奪われると言われています。
参考論文:日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に
その為、繊細さんの深い思考力を活用して詮索し、将来性が怪しいと感じた場合は検討してみる時かもしれません。
価値を発揮できてないと感じる
仕事において重要な事は、あなた自身がやりがいを感じて働けているか?という事です。興味のない分野や、無理やりやらされている業務では、成長も鈍化してしまいますし、成果も上がりにくくなってしまいます。
本当に成果を上げやすい業務とは、業務自体を楽しむ事が出来る業務内容です。
ボスは仕事を苦役に変えるのに対し、リーダーは仕事をゲームに変える。
~豊田章男 ボスとリーダーの違い~
この言葉にもあるように、仕事を仕事と捉えさせるのではなく、ゲームとしてプレイ出来れば、最も成果を上げやすく、やりがいを持てるのです。
あなたは今、ゲームを楽しむ事は出来ていますか?
退職時の注意点
日本の人口は既に止める事が出来ないような減少傾向にあります。
その為、どんな企業でも従業員の確保が急務になっています。それは、ブラック企業も同じ事です。
この場合、離職者を減らす為の改善を行うべきなのですが、改善費用を渋る場合、時として脅迫や違約金を請求するなど、あり得ない方法で引き留める企業もあります。
だからこそ、あなた自身で自己防衛の知識を学んでおくことが重要になります。
こちらでは、過去に実際に私に相談があった内容や、実体験を元にした内容の一部をご紹介します。
法律を知ろう
Aさんは、2年務めた企業で過酷な残業を強いられ、精神的に辛くなり退職を申し出た際に、上司から「次の就業者を連れてこなければ退職はさせられない」といわれたそうです。
上記の場合、日本国憲法第22条で職業選択の自由が保障されており、労働者が不当に拘束されることは禁止されています。
参考資料:労働基準法e-GOV
Kさんは、転職したのですが、業務内容や就業時間が契約内容と違う事や、日常的な暴言に耐えかねて退職を申し出たのですが、社長から「社則では、入社後3か月は退職できないと書いてある」と言われ、就業を強要して来たそうです。
この場合、労働基準法第15条により、業務内容や就業時間が契約内容と異なる場合、労働者は即時に労働契約を解除することができます。
参考資料:HR NOTE
また、民法第627条1項では、期間の定めのない雇用契約の場合、労働者はいつでも退職を申し出ることができ、その申し出から2週間が経過すれば雇用契約は終了できます。
参考資料:労働問題解決ガイド
このように、知らないが為に我慢してしまう事で、あなたの精神が疲弊して取り返しのつかない事にならないように、学んで自己防衛しましょう。
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転職先を話さない
上司などに退職を伝えた際に、転職先の企業名などを聞かれることがありますが、あなたにとって伝えた事による利益はありません。
それよりも、関係性が良くない上司がいる場合、転職先にあらぬ噂を流されるといった事例がある程なので、出来るだけ伝えないようにしましょう。
あまり時間をかけない
たとえ社内ルールで3か月前に報告となっていても、早くに伝えてしまう場合、嫌がらせをされる可能性がありますし、あなた自身もストレスを感じます。
民法第627条1項では、期間の定めのない雇用契約の場合、労働者はいつでも退職を申し出ることができ、その申し出から2週間が経過すれば雇用契約は終了できます。社内ルールよりも民法のが優先されます。
先に資料をまとめておこう
あまり時間をかけない為にも、早めに引継ぎ資料を作っておきましょう。スムーズに引継ぎが行える事で、無駄に問題が起こる事を防ぐ事が出来ます。
また、退職時に急に仕事を振られる可能性があるので、余裕を持った行動をとるようにしましょう。
まとめ
今回は転職での注意すべきポイントをご紹介しました。
本来であれば、働きやすい環境でしっかりと能力を発揮して行けるのがベストですが、いきなり天職を掴む事は中々難しいと思います。
「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が過去にはありますが、環境を言い訳にせず、自分にできる努力を続けようという意味がありました。
しかし、現代では「避ける場所で咲きなさい」というように変化しています。
この言葉のように、現代では我慢していつか咲くのを待って枯れてしまう前に、あなた自身が避ける場所に移動し咲いた方がいいという事です。
現状を考えあなた自身の能力を見直し、転職活動を始める事には何もリスクはありませんし、あなたの社会での価値を知る事が出来ます。
まずは、最初の一歩を踏み出してみませんか?
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