日頃から、仕事や家事が忙しい現代人にとって、生活の中で自分と向き合う時間を取る事はなかなかできません。
ですが、あなたとあなたの心は離れる事はないので、日々疑問を問いかけて来たり、心の指示に反応できず、モヤモヤした気持ちになる事はありませんか?
そのモヤモヤこそがストレスの原因となり、あなたの心を重くしています。
この場合の解決方法の1つとして「ジャーナリング」という手法があるので、こちらでご紹介します。
HSPの素晴らしい能力についてはこちらで詳しくご紹介しています。
ジャーナリングって何?
ジャーナリングとは、「書く瞑想」とも言われ、心を整理する方法です。
具体的には、頭に浮かんでくる考えや感情を思うままにノートに書き出す事で、頭の中にあるものを視覚化して客観視する手法です。
発祥は、テキサス大学オースティン校の教授で社会心理学者のジェームズ・ペネベーカー(James .Pennebaker)氏が考案した、「エクスプレッシブ・ライティング」が始まりとされており、論文も出ています。
ジャーナリングと日記の違いは?
ジャーナリングをなんとなく知っている方からすると、日記と同じ気がすると思うかもしれませんが、大きな違いがあります。
日記
その日にあった出来事を時系列に沿って書き出し、後で見返す為に丁寧に書いたり、装飾を行うなど、自分の記録として行います。
ジャーナリング
あなたの頭の中にある問題に対して、3~5分の間に思考や感情を思うままに書き出します。その際に大切な事は、考えず・止まらずに書き続ける事です。
もちろん綺麗に書こうと思わなくていいですし、誤字脱字があっても問題ありません。止まらない事が重要なのです。
途中で、何を書けばいいのか分からなくなってしまった場合は「書く事が思いつかない」と書いてもいいので、とにかく書き続ける事がポイントになります。
ジャーナリングの特徴
多くの場合、ジャーナリングはあなた自身の心との対話する為の手法となります。心の中のモヤモヤを無くす事で、ストレスの軽減やメンタルヘルスの向上を行う事ができる手法となります。
まずは準備をしよう
ジャーナリングを行う為に必要な物は書くものと、書かれるもの…つまりペンとノートになります。まずはこの2点を準備し、あとは出来るだけ集中できる静かな環境で行いましょう。
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ジャーナリングの方法
ジャーナリングを行うのに決まったルールなどはありませんが、効果的に行う為のガイドラインがあります。内容はとても簡単であり、中には自分なりにカスタムして行っている方もいます。
まずはなんとなく書いてみる事から始め、慣れてきたら自分なりにアレンジしていきましょう。
- 時間を決めて行う
初めて行う方は、1~3分歩とを目安に行いましょう。最初は書きだす事自体になれていない為、途中で止まってしまう時もありますが、慣れてきた時に3~5分程へと変更して行けばいいので、気にせず始めてみましょう。 - 自由に書き出す
日頃何かを書く際には綺麗に書こうと思ってしまいますが、ここでは誤字・脱字を気にせずに書いていきましょう。
もちろん読みやすさも関係ありません。あなたの脳内に浮かんだままに書き出していきましょう。 - 継続させる
重要な事は継続になります。脳の思考方法はそんなに簡単ではありません。思考を書き出す事を継続する事が重要であり、継続する事で効果が表れます。 - 日にちとテーマを書く
テーマを決め、それを見出しとしましょう。こうする事で後で見直す際に、何について書いているかが解るようになります。 - 後日振り返る
後日に振り替える事で、過去からの感情などの変化が解り、客観視した際の振り返りが出来ます。
アレンジ方法
私が実際にジャーナリングを知るきっかけにもなった書籍があります。それが、
「ゼロ秒思考」著者:赤羽雄二
こちらの書籍になります。この書籍では、「マッキンゼー」と言う企業の成長戦略コンサルタントを行う企業で14年勤めてきた赤羽雄二さんが、独自に編み出した思考整理術であり、その効果は彼の実績が立証しています。
私自身も赤羽雄二さんの0秒思考を行っていた時にジャーナリングに出会い、今ではノートに書く方法で定着しました。書籍の内容が解りやすく、実際に行った効果も書いてありますので、ジャーナリングに興味がある方は一度参考にしてみる事をおすすめします。
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ジャーナリングを始めてみよう
ここまで来たら、あとは実際にやってみるだけです。
ペンとノートと3分程の時間があればすぐにでも始めれますので、あなたがやると何を書くのか試してみてください。
時間中に書こうとする事で、あなたの中に無意識に有った思考や感情が出て凝れば、大きな利益になりますよ。
ジャーナリングの効果
ジャーナリングを行う事で、何気なく生活していると気が付かないような、あなたの内面的な声を読み取る事が出来、あなた自身も気が付いていない隠れた願望などを読み解く事が出来ます。
思考の整理
頭の中にある事を、思うままに書き出す事で、意識せず感じていた言葉や、問題に対しての思考・感想などを視覚的に整理する事が出来ますし、思考の導線を見る事もできます。
ストレスの軽減
ジャーナリングでは、思考するテーマを変える事で、今直面している問題や悩みの原因に対して行う事もできますので、ストレスの原因をテーマにする事で、あなた自身の感情や悩みを一気に吐き出す事が出来、スッキリとした感覚を味わう事が出来ます。
個人的なおすすめなのですが、書き出しても納得がいかない場合は、その書き出したページを破り捨てるなど物理的な方法でストレス解消を行う事もできます。
物事を客観視する力
ジャーナリングを行い実際に書き出す事で、形の無かった思考や感情が目の前に現れます。また、書き出す事で、一時的に思考がスッキリする効果もある為、視覚情報として見る事で、物事を客観視する癖がつきます。
更に、書いた内容を後日見る事で、冷静に客観視する事が出来る為、あなた自身の感情を取り除き、事態の本質を見て判断を行えるようになります。
あなたの思考の特徴が解る
全てを書き出す事を繰り返し、その書き出した感情を後日見返す事で、あなた自身の思考の癖と言うものが見えてきます。
これは、あなた自身が何を基準に考えているかや、何を優先しているかなどが解り、なにかを判断する際の指標にもなります。
まとめ
今回ご紹介したジャーナリングの原点は、社会心理学者のジェームズ・ペネベーカー(James .Pennebaker)氏が考案した、「エクスプレッシブ・ライティング」から生まれた手法となり、多くの人たちに広まっていきました。
現在では、「書く瞑想」とも言われており、その効果としても、思考を可視化できることから、多くの恩恵を得る事が出来ます。
あなたも、何かで悩んでいる時には、その悩みを対象にしてジャーナリングをする事で、悩みを客観的に判断し、解決する事ができるかもしれませんよ。
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