退職を考えていても、上司の反応や同僚の顔色を想像すると、胸が苦しくなって言い出せない。
「退職を伝えたあとの在職期間で、嫌がらせされるんじゃないか…」そんな不安が頭から離れない。
これは、私自身が退職するときに強く感じていたことです。
そして、私が主催するオフ会でも、多くの人が同じように悩んでいることがわかりました。
もしあなたも同じように感じているのであれば、
伝えたい事があります。
あなたは弱いわけじゃありません。
HSP気質だからこそ、思いやりが強く、思考が回ってしまうだけなんです。
だからこそ、ひとつひとつ「安全に辞める方法」を知ることで、ちゃんと前に進めるようになります。
この記事では、そんなあなたが退職時の不安を少しでも軽くし、
心を守りながら辞めるためのステップをやさしくお伝えしていきます。
退職を言いにくい理由はあなたの優しさ
退職を言い出せないのは、あなたが弱いからでも、意気地がないからでもありません。むしろその逆で、人一倍気遣いができる人だからこそ、相手の気持ちを考えてしまい、退職が言いにくいのです。
ここでは退職を伝える際の感情を3つにまとめて紹介します。
上司や同僚の気持ちを優先してしまう
HSPさんの特徴として、相手の感情を読み過ぎてしまう特徴があります。
「今は忙しそうだから言いづらい」
「今言ったら迷惑じゃないかな?」
と、相手の立場を無意識に優先してしまいます。
私もこの経験をした時には、内定をいただいた企業に延期が出来ないか相談することを考えたほどです。

職場で噂されたくない
「退職します」と伝えると、
空気が変わったり、誰かが嫌な顔をしたりするのでは…?
HSPの人ほど、そんな未来の空気を想像して不安になります。
特に周囲の環境変化に敏感なHSPさんには、この周囲の空気の変化を敏感に感じ取ってしまう為、心が苦しくなってしまうのです。

自分がいなくなることで「迷惑をかける」と思い込んでしまう
HSPの人は責任感が強く、「途中で辞めるのは悪いこと」と感じがちです。
特に個人の仕事を抱えている人は、残った人の負担を考えてしまい、なかなか言い出せなくなてしまいます。
でも実際は、あなたが辞めたところで組織は動き続けます。
あなた一人の負担が過剰になっているだけのことも多いです。
HSPが穏やかに退職を伝えるための準備
退職をスムーズに伝えるためには、
「心の整理」と「伝える内容の準備」 がとても大事です。
ここを整えておくことで、当日の不安やドキドキを大きく減らせます。
私自身もHSPであり、転職経験は豊富にありますが、それでも退職を伝える際にはいつも気が引けてしまいます。
喜んで退職を伝えた事も1回あるけどな~
しかし、HSP気質の人ほど、準備さえ整えば落ち着いて行動できるので、
ひとつずつ簡単に進めていきましょう。
まずは「辞めたい理由」を言語化してみる
辞めたい理由は、必ずしも立派に説明する必要はありません。
これは、あなたしか見ませんので、本心をむき出しで書いてください…というよりは、むき出しで書いてください。
私の場合は、日頃行っているジャーナリングという手法を使用して、ペンを止めずに書き出して見ました。
この方法は、赤羽雄二さんの書籍「0秒思考」を基に私なりにアレンジした方法になりますが、ペンを止めずに書き出す事で、内面にある本質が書き出されるので、おすすめです。
「伝える内容」をテンプレとして書いてみる
HSPの人は、本人を目の前にしてアドリブで話すと不安が強くなります。
私自身も、退職を伝える際には2パターンのテンプレートを作り、ある程度伝える内容をまとめておきました。
1度まとめる事で、伝えたい事が頭の中で整理できるので、いざ伝える時にでも安心して伝える事ができますよ。
簡単なテンプレート例
お時間いただきありがとうございます。
実は、体調面・働き方の面で難しさを感じており、退職を考えております。
業務の引き継ぎについては、できる限り協力いたします。
これくらいで十分です。
過剰に謝る必要も、細かく事情を話す必要もありません。
誰に・どのタイミングで話すかを決める
「伝える内容」を考えたとしても、いざ伝える!となるとものすごく勇気がいりますよね。そして、いつ伝えるべきかで悩みませんか?
HSPの人は、タイミングが悪いと必要以上に緊張してしまいます。
事前に状況を整えると負担が減ります。
これらを解消するには、相手の状況を把握する事が重要になります。
- 落ち着いて話せる静かな場所を選ぶ
- 上司が忙しい時間を避ける
- 朝イチよりも夕方に伝えるのが無難
- 時間を決めたら機械的に実行していく
特に重要視したのは、[夕方に伝える事]と[機械的に実行する]の2つです。
夕方に伝える理由
伝えた後の職場の空気もHSPには大きな負担です。
夕方に伝えれば、その日の業務が終わりに近く、空気の変化にいる時間が短く済み、結果として、精神的なダメージを減らせます。
機械的に実行する理由
「今日はやめておこう」と何度も繰り返すと、決断がどんどん遠のきます。
「○月△日△時に伝える」と決めてしまい、あとは淡々と行動することで、思考の嵐から抜け出せます。
HSPがストレスゼロで退職を伝えるコツ
退職を伝えるときにHSPさんが感じる不安のほとんどは、
「相手がどう反応するか分からない」
「迷惑をかけるのではないか」
「伝えた後に嫌がらせをされないか」
という未来の予測から生まれます。
しかし、この未来思考力をうまく利用する事で、心を落ち着かせる事ができます。
事前にシミュレーションするだけで安心度が大幅アップ
HSPさんは、想像力が強い=準備力が高いタイプでもあります。
だからこそ、会話の流れを軽くシミュレーションしておくと、心が落ち着きます。
ポイントとしては、本当に話している姿を思い浮かべながら想像してくださいね。

- 上司に呼びかける最初の一言
- 退職の理由の伝え方(テンプレ使用)
- 引き継ぎへの協力姿勢の伝え方
- 想定される質問(「いつ辞めるの?」など)への回答
これらを一度、頭の中でなぞるだけで、不安の半分は消えます。
感情ではなく事実で話すとスムーズに進む
退職を伝える時、あなたの創造では何と話していましたか?
「申し訳ない…」「迷惑をかけてしまう…」
などと悲観的になっていませんでしたか?
これでは、話が長くなり、あなたが有能である程、相手に引き留められます。
大事なのは、あくまで 事実を淡々と伝えること。
| 感情の言葉 | 事実ベースの言葉 |
| これ以上居ても迷惑をかける | 働き方が合わず退職を決めました |
| 休みが多くてすみませんでした | 体調面で無理が出ています |
| 頑張れる自信がありません | キャリアを見直しました |
このように、あなたの気持ちも言い換えてみましょう。
伝えた後のもう1つの壁
経験者なら共感してくれると思いますが、退職を伝える事って本当に勇気と気力を使いますよね。
私の場合も本当に気を使いながら伝えた記憶があります。
しかし、伝えた日の夜にまた1つ大きな問題が現れるのです。
それが、退職日までの周囲からの視線や対応です。
- 明日から、会社でどんな扱いになるのだろう…
- 周囲から嫌がらせされたらどうしよう…
- まだ伝えてない人に、どう伝えたらいいのだろう…
そんな感情があなたにも起こるかもしれません。
対処法として
私が取った対処法は、
退職が完了し、次の仕事に移るまでの休暇を想像し、なるべく笑顔で行動は今まで通り行う。
そうです。はたから見たら嬉しそうに過ごすだけでした。
もちろん、まだ伝えていなかった同僚や、関係の浅い人に対して楽しく伝える事で、「私は次の仕事が決まっているし、苦手な上司や、厳しいノルマから解放されましたよ~」といった感じで振舞いました。
意外な事ですが、気分はマリオがスター🌟を取ったような気持ちになり、昨夜考えていた不安が無くなりました。
実際に、いつから休んでも関係ないので、
気持ち的に楽になりました。
退職代行を利用して安全に抜けるのも正解
もしあなたが以下の3点に当てはまる場合は、迷わず退職してください。
退職代行を検討すべき人の特徴
あなたが「無理をせず安全に辞める」ためのチェックポイント
休日でも心が休まらない
休日や就寝中でも仕事のことが頭から離れず、常に緊張状態が続いている場合。休息が取れないのは心身のSOSです。
気を遣いすぎて仕事が回らない
同僚や上司のために無理に引き受け続け、自分の業務が終わらない。優しさが自身の負担になっている状態です。
改善しない人間関係ストレス
理不尽な上司、陰口、圧力など。あなたの努力だけでは変わらない人間関係が続いているなら環境を変える検討を。
※「一つでも当てはまる」場合は、まずは相談だけでも検討してみてください。
退職代行を使って逃げるのではなく、あなたの心を守りつつ安全に抜けるという選択肢を持ってください。
あなたの心が壊れる前に。
この3つのうち、1つでも当てはまれば、
あなたは充分に危険な状態ですよ~
あなたの人生が軽くなる「第一歩」を踏めば大丈夫
ここまで読んでいただき、きっとあなたは
「どう動けばいいか」「何から始めればいいか」が少し見えてきたはずです。
退職を伝えるのが怖いのは、あなたが真面目で、相手の気持ちを大切にできる優しい人だから。
でも、その優しさのせいで 自分の心をすり減らして耐える必要はありません。
今回学んだ内容を活かしてください。
- 伝える内容はシンプルでOK(テンプレで十分)
- タイミングは夕方がおすすめ
- 行動は「機械的に」決めると負担が減る
- 退職代行を使うべき状況は意外と多い
これらを踏まえて、あなたにとって 一番ラクな方法 を選べばOKです。
自分を守るための「具体的な一歩」だけでいい
もし今、あなたの心の中が、
- 上司や同僚の顔を見るのが辛い
- 伝える気力がもう残っていない
- 休んでも回復しない
- 「逃げたい」という気持ちが消えない
こういった状態なら、
あなたが弱いのではなく、 環境の負荷が限界を超えているサイン です。
そんなときは、
退職代行を使うことは「逃げ」ではなく“自分を守る選択”です。
あなたの心と未来を壊さないために、
頼れるサービスに力を借りることは、とても自然で賢い判断ですよ。
あなたの人生を、今この瞬間から変えてみませんか?

