あなたは、社会で今注目を集めているEQ値と言う言葉をご存じですか?
近年の技術革新によりAI(人工知能)の発達が進み、論理的思考力や問題解決をAIが行う場面も出てくるようになりました。
それと同時に注目を集めているのがEQ(Emotional Intelligence Quotient、感情知能)です。
現段階では、AIにまだ備わっていない分野になりますが、AIとは相性の悪い分野でもあります。
EQは自分や他人の感情を扱う力を重視します。
これには、自己認識、共感力、感情のコントロール、人間関係を築く力などが含まれ、大枠では繊細さんに備わっている能力との関係性が強くあります。
「EQ値」という言葉を聞いて、自分の数値が気になったことはありませんか。
私はHSP当事者のカウンセラーで、自分でもEQ診断を受けています。結果は200点満点中163点でした。

そして多くの繊細さんとお会いしてきて、はっきり感じていることがあります。HSPの特徴と、EQが評価している基準は、ほとんど一致しています。
この記事では、EQ値とは何か、平均はどのくらいか、高い人の特徴は何かを整理したうえで、HSPとEQの関係という、他ではあまり語られない話までお伝えします。
自分のEQ値が気になる方は、無料で測れる診断も用意しています。
EQ値とは?
EQとは Emotional Intelligence Quotient(感情知能指数) の略で、日本語では「心の知能指数」と呼ばれます。
ひとことで言えば、自分と相手の感情に気づき、それをうまく扱う力のことです。
1990年にアメリカの心理学者ピーター・サロベイ氏とジョン・メイヤー氏によって提唱された概念で、その後ダニエル・ゴールマン氏の著書によって世界中に広まりました。
そして2016年、世界経済フォーラム(ダボス会議)が発表した「The Future of Jobs」というレポートの中で、これからの時代に必要とされるスキルのひとつとして感情知能が挙げられ、大きな注目を集めました。
AIが論理的な処理を担うようになるほど、AIには代われない「感情を扱う力」の価値が上がっていくという流れです。
計算はAIに任せられても、
人の気持ちを汲むのは任せられないもんね。
EQとIQの違い
混同されやすいので、整理しておきます。
| IQ | EQ | |
|---|---|---|
| 測るもの | 論理的思考力・記憶力・計算力 | 感情を認識し、扱う力 |
| 主に使う場面 | 問題を解く・分析する | 人と関わる・自分を保つ |
| 後から伸ばせるか | 変わりにくいとされる | 訓練で伸ばせるとされる |
| AIとの関係 | AIが得意な領域 | AIが苦手な領域 |
大切なのは、どちらが優れているかではないということです。IQは「何ができるか」、EQは「人とどう関わるか」を表していて、役割がまったく違います。
EQ値の平均はどのくらい?
一般に、EQ値は平均が100前後とされる指標が多く使われています。ただしEQには複数の測定方式があり、使う診断によって満点も基準も変わります。
たとえば当ブログのEQ診断テストは200点満点です。
そのため、他の人と点数を比べることにはあまり意味がありません。 大事なのは「自分のどの要素が強くて、どこが弱いか」を知ることです。
EQが高い人・低い人の特徴
EQが高い人の特徴
- 相手の感情の変化に気づき、言い方を変えられる
- 感情的になっても、いったん置いてから判断できる
- 意見が違う相手を、反射的に否定しない
- プレッシャーがかかる場面でも落ち着きを保てる
- まわりが安心して意見を言える空気をつくれる
EQが低い人の特徴
- 自分の主張が中心で、相手の状況が視野に入らない
- 感情がそのまま態度や言葉に出る
- 指摘されると、内容より「否定された」と受け取る
- 思考が偏りやすく、別の見方を取り入れにくい
【実体験】職場で見てきた、はっきりした違い
これは私が職場で見てきた、あくまで個人的な印象としてお読みください。
EQという言葉を知ってから、社内で「チームワークをつくれる人」と「壊してしまう人」が、はっきり目につくようになりました。
チームワークをつくれる人がいるチームは、
- お互いに協力できていて、生産性が高い
- 心理的安全性が高く、意見交換が活発
- 部下の成長スピードが、明らかに速い
一方で、自分の主張ばかりが先に立つ人がいると、
- 偏った考え方が仇になる
- 口だけで実際には動かない
- 結果としてチームワークが壊れ、離職者が増える
同じ会社、同じ制度なのに、そこにいる人のEQによって、チームの結果がここまで変わるのかと驚きました。
心理的安全性については、Googleの調査でも同じ結論が出ています。
→ アリストテレスプロジェクトを解説|心理的安全性とチーム成果の関係とは
HSPはEQが高いのか?
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
結論から言うと、人によって差はありますが、全体的には高いと感じています。
理由は単純で、HSPの特徴と、EQが評価している基準が、ほとんど一致しているからです。
HSPには「DOES」と呼ばれる4つの共通特徴があります。それをEQの要素と並べてみると、こうなります。
| HSPの特徴(DOES) | 対応するEQの要素 |
|---|---|
| 深く考える | 感情の理解・利用(なぜそう感じたかを掘り下げられる) |
| 刺激に敏感 | 感情の認識(自分の状態の変化に早く気づける) |
| 共感力が高い | 対人関係能力(相手の感情を読み取れる) |
| 些細な変化に気づく | 感情の認識(相手の表情や声の変化を察知できる) |
繊細さんが「疲れる原因」として挙げるものが、そのままEQの評価項目になっているのです。
つまり繊細さんは、意識して身につけたわけではないのに、EQが測ろうとしている力を生まれつき持っているということになります。
生きづらさの正体が、そのまま評価される力だったんだ。
HSPが低く出やすい要素があります
正直にお伝えします。すべてが高いわけではありません。
私の実感として、HSPの方が低く出やすいのは「感情の調整(管理)」です。
感情に気づく力も、相手を理解する力も高い。けれど、受け取ってしまった感情を自分の中で扱いきれず、引きずってしまう。 ここが弱点になりやすいところです。
裏を返せば、EQを伸ばしたい繊細さんが最初に取り組むべきなのは、ここ一点だということです。認識力や共感力を鍛える必要はありません。すでに持っています。受け取った後の処理を覚えればいいのです。
私のEQ値は163/200でした
私自身の結果は、当ブログのEQ診断テストで200点満点中163点、判定は「あなたのEQは非常に高いです!」でした。

正直にお伝えしておきたいこと
ここで、ひとつ正直に書いておきます。
この診断は、私が自分で作ったものです。 「作った本人が高得点でも、説得力がないのでは」と思われても当然だと思います。
そこで、外部の別のEQ診断も受けてみました。結果は200点満点中150点、判定は「優れたEQを持っています」でした。

自分で作っていない診断でも、同じ傾向が出ました。 ですので、この記事でお伝えしている内容には、一定の再現性があると考えています。
点数を見たときに感じたこと
点数を見たときは、素直に嬉しかったです。
EQは2016年のダボス会議で重要な項目として取り上げられた指標です。その数値が高いと示されたことで、「自分にも価値がある」と感じられました。
繊細さゆえに、自分を否定してきた時間が長かったぶん、数字で肯定されるという経験には、想像以上の力がありました。
そして受けたあと、小さな変化がありました。ちょっとだけ自分に自信が持てるようになり、日常の行動が積極的になったのです。
診断を受ける価値は、点数そのものより、この「自分を肯定できる材料が手に入る」ことにあると思っています。
EQ値は無料で測れます
当ブログでは、全30問・無料のEQ診断テストを用意しています。200点満点で点数が出ます。
自分のEQがどのくらいか分からないまま「高めよう」としても、どこを伸ばせばいいか分かりません。まず現在地を知ることから始めてください。
なお、HSPかどうかを知りたい方は、別の診断になります。
EQの主な要素
IQ(知能指数)が論理的思考力や記憶力を示すのに対して、EQ(感情知能)感情や対人関係に関連するスキルに焦点を当ています。
EQは一般的に以下の5つの要素で構成されています。

こちらでも示した通り、対人的な能力となり、感情面が主な要素になります。その為、機械的に支持する為のプロンプトがかなり複雑となり、状況判断だけでなく関係性や人間性などが必要な為、現状では難しいとされています。
繊細さんの能力とEQ値
EQとは、感情面にフォーカスしたものですが、その要素としては繊細さんの能力である、感受性の豊かさが必要となるものであり、自己認識、共感力、感情のコントロール、人間関係を築く力など、関連性が高い事が伺えます。

特に共感力に関しては、自然に出来てしまう事であり、生まれついての才能とも言える能力になりますし、社会的なスキルとしては、チームメンバーの空気感を読む事ができ、サポート力がある繊細さんにとっては普通に行えています。
もちろん、この記事を読んでいる時点で自己認識力は高いと思いますので、繊細さんにとっては大きなアドバンテージとなっています。
EQが重要な理由
現在の日本でも、転職者の中で最も多い離職原因として、人間関係が理由で退職している実態が上がっています。

こちらのグラフでも解るように、貴重な人材を逃してしまう危険性があるのが解ります。その為、EQが高い上司を育てる事も企業の課題となっています。
その為、未だに昭和のようなブラック企業はもちろんですが、EQ値が低いハラスメント上司がいる場合は、企業としても問題視すべき時代が来ています。
あなたの勤めている企業は大丈夫ですか?
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企業も動き出す
日本でも大手企業では、人財の重要性に触れるCEOが増えてきています。
その中でも、UNIQLOを運営するファーストリテイリングの会長兼社長の柳井正氏も、今後の企業成長には人材投資こそが最も重要だと話していました。
《今後の成長において、最も重要なことは人材投資です。グループ全体の経営者、各国・各機能の経営者の発掘と成長、そして一番大切なのは、世界各地の店舗を支える店長や販売員の育成です》 柳井正氏
引用:DIAMONDonline
企業では成長を止める事は出来ません。そして、それらを束ねる各店舗(各部署・各課)のリーダーの育成こそがカギを握りますし、そのリーダーについてくる部下がいなければ意味が無いのです。
EQを高める方法
EQ値の高い人材の価値は、今後更に上がっていくとは思いますし、有って損するものではありません。むしろ1人で出来ない作業や、チームで分担するようなプロジェクトには欠かせない存在になると思います。
EQは学ぶ事で向上させる事ができます。感情の扱い方を学ぶことは、仕事でもプライベートでも大きなメリットをもたらします。

向上させるためのポイントとして以下の点に重点を置く事が大切になります。
- 感情の振り返り
- 傾聴練習
- 自己肯定感の向上
- ストレス管理を学ぶ
- コミュニケーションスキルの向上
これらを意識して日常を過ごす事で、あなた自身の成長にも繋がります。
〈学習例〉
感情の振り返りを行う
1日の最後に日記として書き出す。
傾聴練習
他人の意見や感情に耳を傾け、回答をする前に相手の立場で考える訓練をする。
自己肯定感の向上
日々の生活で、小さな目標を立ててクリアする事を繰り返す事で自信を持つようにする。
ストレス管理を学ぶ
マインドフルネスや、呼吸法を学び、日頃から行える対策を知る。
コミュ二ケーションスキルの向上
日頃の会話から、相手の求めている事を考えて会話を行う。
※これらはあくまでも一例です。あなたに合った方法を見つけてください。
個人的な幸福感の向上
EQとは、他人の感情を考えて、より良い環境構築を行える能力ですが、あなた自身の感情のコントロールの能力も必要です。
また、EQを高める事で、あなた自身が何を求めているのか?何を重要視しているのか?これらがハッキリしてきます。その為、あなた自身の目標にフォーカスする事ができ、生活満足度も高まると思います。
マインドフルネスやジャーナリングなど、あなたに合わせた方法で、まずは自分との対話を始めてみましょう。自分との対話については、多くの著名人も取り入れており、アメリカのGoogleなどは率先して取り入れています。
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また、マインドフルネスに関して、今すぐ知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
他者へのポジティブな影響

EQが高くなれば、自身の感情コントロールが出来てくるため、心にも余裕が出てきます。この場合、あなたの思考がチームのメンバーにもいい影響を与えることが出来、メンバー全体にも効果が表れます。
感情は、メンバーの一人がネガティブな感情を持っていると、チーム全体に広がりやすいと言われますが、この心理はポジティブの感情でも起こります。
ポジティブな感情の人がチームをけん引する事で、チーム全体のカラーも変える事ができます。
よくある質問
Q. EQ値の平均はどのくらいですか?
A. 平均を100前後とする指標が一般的ですが、診断によって満点も基準も異なります。 他人と比べるより、自分の中でどの要素が強いかを見る方が役立ちます。
Q. EQは後から高められますか?
A. 高められるとされています。
IQと違い、EQは訓練で伸ばせるというのが一般的な考え方です。
Q. HSPはEQが高いのですか?
A. 全体的には高い傾向を感じています。
HSPの特徴とEQの評価基準が重なっているためです。ただし「感情の調整」だけは低く出やすいというのが、私の実感です。
Q. IQとEQ、どちらが大事ですか?
A. 比べるものではありません。役割が違います。
ただしAIが論理処理を担う時代においては、EQの相対的な価値は上がっていくと考えられています。
EQが重要な理由のまとめ
EQは、自分自身の感情や他者との関係性を適切にコントロールする能力であり、仕事、家庭、そして個人の幸福感すべてにおいて不可欠なスキルです。
EQを高めることで、自分と他人の両方にポジティブな変化をもたらすことができます。人生をより豊かにするために、EQを意識的に学ぶことをお勧めします。


